

「パンツの種類」知ってる?
最新おすすめレディースパンツと着こなしポイント
パンツの名称はズボンの丈で分けられる!
レディースパンツの種類一覧
まずは、ズボンの丈別にパンツの種類を見ていきましょう。パンツの丈によって、適したシーンや与える印象、靴とのバランスもさまざま。よく耳にするクロップド丈とは、どれくらいの丈感なのかについても解説します。
ロング・ショート・バミューダ・クロップド・アンクル
その丈感の違いとは?
数あるパンツの中で、もっともベーシックなのが「ロングパンツ」。くるぶしの下まであるフルレングス丈(10分丈)で、オフィスからプライベートまでシーンを選ばず着回せる万能パンツです。重心が下になるので、高身長さんの方がバランスを取りやすいです。低身長さんは高めのヒールを合わせると、脚長効果も期待できて好バランスに。
「ショートパンツ」は、ひざ上丈のパンツの総称。「短パン」や「半ズボン」と同じ意味です。ひざが出るため、カジュアルな印象に仕上がります。動きやすく、リゾートシーンにもぴったり。素材やシルエット選び、トップスや色合わせにこだわり、子どもっぽくならないようにしましょう。混同しがちな「ハーフパンツ」は、ひざの真ん中くらいの丈のパンツを指します。フルレングス丈=ロングパンツの半分くらいの丈感です。動きやすく、スポーツウェアにもよく見られます。極端に短い丈は、ホットパンツと呼ばれています。
「バミューダパンツ」はひざが見えるか見えないかの4~6分丈前後で、「ハーフパンツ」よりもやや細身のシルエットなのが特徴。イギリス領バミューダ諸島で広く着用されていたことから名付けられました。1960年代、アメリカで流行し、リゾートスタイルの定番に。1970年代には日本でもトレンドパンツとして話題になりました。「ショートパンツ」よりも肌の露出が控えめなので、ヘルシーながらアクティブになりすぎず、大人でも着こなしやすいはず。ヒール靴を合わせるとひざ下が長く見え、スタイルアップを狙えます。
「クロップドパンツ」は、“短くカットされた”という意味で6~8分丈のパンツを指します。一番華奢な足首がしっかり見える丈なので女性らしさが演出できるとともに、抜け感が生まれて軽快な印象に。身長や体型を問わず、バランスよく仕上がるのもポイントです。またヒール靴からフラットシューズ、スニーカーまで、合わせる靴を選びません。秋冬はショートブーツを合わせたり、ソックスとの組み合わせを楽しんだり、マルチに活躍してくれます。
「クロップドパンツ」には、カプリパンツやサブリナパンツも含まれます。カプリパンツは、イタリアのリゾート地であるカプリ島に由来する7分丈の細身のパンツのこと。サブリナパンツは8分丈の細身パンツで、オードリー・ヘプバーンが映画『麗しのサブリナ』で着用していたのをきっかけに流行したパンツです。
その名の通り、くるぶし丈の「アンクルパンツ」は、足首が覗く9分丈パンツのことです。「クロップドパンツ」同様、どんな靴とも相性がよく、すっきり仕上がります。身長、体型、シーン、季節を選ばないので、一本持っていると着こなしの幅が広がります。
シルエット(形)で見分ける!
人気のレディースパンツの種類の名前を紹介
次は、シルエット別にパンツの種類の名前を紹介します。シルエットによっては、はくだけで脚長や着やせなどのスタイルアップ効果も狙えるので、必見です。
スタイルアップ効果抜群のフレアパンツ
「フレアパンツ」とは、ひざから裾に向かって広がるシルエットのパンツの総称です。特にひざ下が長く見え、美脚効果が期待できます。裾が大胆に広がったベルボトム、裾がやや広がったブーツカットも「フレアパンツ」の一種です。デニム生地のベルボトムは、アメリカで流行っていたヒッピームーブメントの影響を受け、日本でも1970年代前半には一大ブームに。1990年代後半から2000年代前半にかけては、ブーツカットのデニムが一世を風靡しました。
一言で「フレアパンツ」といっても、フレア具合やウエストの位置、素材によって印象ががらりと変わります。レトロな雰囲気になりすぎないよう、控えめなセミフレアを選べば、どんなシーンでも着こなしやすいでしょう。
美脚見せならテーパードパンツ
「テーパード」とは、“次第に細くなる”という意味。「テーパードパンツ」は腰回りや太もも部分にはゆとりがあり、裾に向かって徐々に細くなるシルエットが特徴です。レッグラインに沿うようにシェイプされているので、ヒップラインや太もものハリをカバーしながら下半身をすっきりときれいに見せてくれます。合わせるトップスや靴次第で、どんなテイストにもマッチ。きれいめからカジュアルまで着回せるので、一本あると重宝します。
マニッシュな印象のストレートパンツ
ひざから裾まで細くなったり広がったりしない、まっすぐなラインのパンツのこと。すとんと落ちるような直線的なラインなので、ふくらはぎのハリが気になる人におすすめです。シンプル&ベーシックなパンツで、体型、シーンを選ばず着こなせる万能パンツです。ジャケットを合わせれば、オフィスシーンにも映える上品な装いを叶えます。
体型カバーの救世主! ワイドパンツ
太ももから裾にかけて、全体的に幅広のワイドシルエットのパンツの総称。ウエストから裾までが直線的なライン、もしくは裾広がりになっているものを指します。裾広がりの7分丈のものをガウチョパンツといい、「ワイドパンツ」の一種です。
「ワイドパンツ」は大きめのサイズ感と太さが特徴で、気になるレッグラインを拾わず、体型をカバーしてくれます。ハンサムな印象に仕上がり、ワイドなものほど、カジュアル感がアップします。オフィス仕様なら、太すぎないワイドパンツを選ぶのがおすすめです。
こなれ感が演出できるバギーパンツ
「ワイドパンツ」の一種で、名前の通り、袋のようなダブダブとしたルーズなシルエットが特徴。ヒップから裾までの太さは変わらず、筒状のストレートなラインです。1920年代にイギリスの大学生が考案した、股上が深く太いシルエットのオックスフォード・バッグスが原型になっているといわれています。全体的にゆったりとしているので、旬のクロップド丈のコンパクトなトップスを合わせてメリハリを効かせたり、ボリュームのあるシューズを合わせたりすると、バランスよく決まります。
まっすぐなレッグラインへと導くスティックパンツ
スティック=枝・杖のような、細くまっすぐなシルエットのパンツを指します。「スキニーパンツ」ほどぴたっとフィットしすぎず、適度なゆとりのあるスリムシルエットです。スリムパンツの中でも、タックが入っていないクリーンなデザインのものを指す場合が多く、ペンシルパンツと呼ばれることもあります。脚全体をまっすぐ直線的に見せる効果が高く、気になるレッグラインを上手にカムフラージュしてくれます。
下半身をコンパクトに見せるスキニーパンツ
“ほっそりとした”という意味を持つ「スキニー」。その名の通り、レッグラインにぴったりとフィットする細さが特徴のパンツです。フィット感があり、脚のラインがそのまま出るので、下半身の華奢な人におすすめ。特に、黒スキニーはより下半身が引き締まって見えます。ワンピースとレイヤードしても足回りがもたつかず、バランスよく仕上がります。ボリュームのあるトップスと合わせて、メリハリを効かせるのもGOOD。
デザイン別!
おすすめの女性向けパンツの種類は?
最後に、デザイン別にパンツの種類を分けていきましょう。定番からトレンドまで、幅広いラインナップでお届けします。
今年らしさNo.1のパラシュートパンツ
今シーズンのトレンドパンツとして、真っ先に挙げられるのが「パラシュートパンツ」。アメリカ空軍のパラシュート部隊がはいていたパンツが起源で、ゆったりとしたシルエットと風が入らないようにパンツの裾を絞れるデザインが特徴です。パラシュートに使われる軽くて丈夫なナイロン生地で作られることが多く、シャカシャカした風合いがカジュアルな印象を与えます。
似ている「カーゴパンツ」との関係はというと、同じミリタリーパンツに属し、「カーゴパンツ」の裾を絞ったデザインが「パラシュートパンツ」になります。
ユーティリティなムードのカーゴパンツ
ワークパンツの一種で、“貨物船”を意味する「カーゴ」が語源です。貨物船の船員の作業用パンツとして誕生し、アメリカ軍、イギリス軍、フランス軍が実際に着用していたミリタリーパンツを指します。太ももの横に大きなポケットが付いたユーティリティなディテールがポイントです。
アメリカ軍の軍服をヒントにしたミリタリースタイルは、アメカジ(アメリカンカジュアル)の代表的なスタイルのひとつ。本物にこだわって、古着で探してみるのも楽しいでしょう。
色はカーキやオリーブ、ベージュなどのアースカラーが主流で、本来はタフな作業にも負けない丈夫な厚手のコットン生地を使用していましたが、今は光沢のあるサテン素材や落ち感のあるとろみ素材のものも登場。あえてフェミニンなトップスやパンプスと合わせて、甘辛MIXを楽しむのもおすすめです。
ノンストレスなイージーパンツ・リラックスパンツ
ウエストがゴムやひも仕様になっていて、締め付け感がなく楽に着こなせるパンツ全般のこと。ストレッチが効いていたり、ゆったりしたシルエットだったり、リラクシーなシーンにぴったりの快適なはき心地が魅力です。カジュアルな雰囲気が漂い、ちょっとそこまでのワンマイルコーデやルームウェアとしても人気。
最近は素材やデザインが豊富に揃っているので、選び方次第ではオフィスカジュアルにも使えます。きちんと感のある黒、フロントがファスナー仕様のパンツを選び、足元にはパンプスを合わせれば、こなれたオフィススタイルに仕上がります。
洗練されたスポーティが叶うジョガーパンツ
本来はジョギングをする人のための、動きやすさとはき心地を追求したパンツを指します。「ジョグパン」と呼ばれることも。太ももからふくらはぎまでがゆったりとしたシルエットで、裾はすぼまったデザインが特徴です。アスレジャーファッションが注目された2010年代以降は、スポーツウェアとしてだけではなく日常使いのストリートパンツとして人気に。今ではさまざまな素材のものが登場し、オフィスカジュアルにも対応。裾が絞られたすっきりとしたシルエットなのでスポーティな印象に加え、スタイルアップ効果も狙えます。
Iライン効果で細見え! センタープレスパンツ
「センタープレスパンツ」とは、脚部分の中央にアイロンでまっすぐな折り目を入れたパンツのことを指します。折り目が入ることで視線を縦へと誘導するIライン効果が生まれ、脚をまっすぐ長く見せてくれます。
フォーマルなウェアによく見られる定番のディテールで、きれいめな印象を与えます。ジャケットを合わせれば、スーツ代わりにも。カジュアルなデニムパンツもセンタープレス入りだと、断然、きれい見えします。
脚長効果絶大のハイウエストパンツ
股上が深いパンツの総称である「ハイウエストパンツ」。「ハイライズパンツ」とも呼ばれます。はくだけでウエスト位置を高く見せてくれるので、脚長効果が期待できるのが最大の魅力。また必然的に後ろポケットの位置も上がるので、ヒップアップ効果も! トップスインしたスタイルやトレンドのクロップド丈トップスとも好相性で、重心が上がってスタイルよく仕上がります。
股上が浅いものは、ローウエスト、ローライズ、ヒップハングと呼ばれます。
PLST編集部イチオシ!
レディースパンツコーデを紹介
さまざまな種類があるパンツの中から、PLST編集部が定番&トレンドパンツを厳選。まずはこちらの3本を手に入れれば、スタイリングの幅がぐんと広がります。
定番人気のスティックパンツはカラーを選んで華やかに
PLST定番人気のスティックパンツは、脚長効果抜群のセンタープレス入り。清涼感たっぷりのブルーを効かせながら、透け感が涼しげなシアー素材のトップスを合わせることで軽やかな印象に仕上がります。
定番デニムは洗練されたホワイトコーデで夏らしく
夏らしい爽やかな白パンツコーデ。パンツの定番であるデニムこそ、白にチェンジして季節感を楽しんで。ワイドシルエットなのでトップスインですっきりまとめ、小物使いでオールホワイトコーデにメリハリを。
きれいめパラシュートパンツで魅せる最旬スタイル
一点投入するだけで、旬スタイルが完成する今年人気のパラシュートパンツ。落ち感と光沢が美しいサテン素材なので、上品な雰囲気が漂います。裾をきゅっと絞ってこなれ感を演出し、シアートップスやアクセサリーで女性らしさを添えて。
パンツの種類とその特徴をきちんと理解して、おしゃれを極めよう!
それぞれのパンツの特徴をつかめば、何が自分に似合うのか、どれが目指しているスタイルにぴったりなのかがわかってくるはず。パンツの違いをマスターして、自分らしいMYパンツスタイルを見つけていきましょう!
※モデルおよび写真画像の商品は一部欠品および品薄になっている場合があります。あらかじめご了承ください。